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【施工事例】NOT A HOTEL MINAKAMI「TOJI」 モールテックスで描く、水と共にある建築

更新日:14 時間前





■ 利根川源流、山と水に抱かれた建築_NOT A HOTEL MINAKAMI「TOJI」


群馬県みなかみ町。

利根川の源流域、山と水に抱かれたこの地に建つ NOT A HOTEL MINAKAMI「TOJI」 は、水と共に過ごす時間そのものを空間化した建築です。


SUPPOSE DESIGN OFFICEが手がけたのは、「現代の温泉集落」という考え方。

5棟の建築が緩やかに配置され、自然環境の中に静かに溶け込んでいます。


リビングダイニングを囲むように設けられた約15mのインフィニティプール、天然温泉、サウナ、水風呂。


二重ガラスのサッシを開け放つと、室内と屋外、水と空気、素材と光が途切れることなく連続し、建築全体が自然と呼吸しているように感じられました。




■ プロジェクト概要


案件名:NOT A HOTEL MINAKAMI「TOJI」

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE


施工箇所・使用素材

[モールテックス] 

   サウナ室/洗面室/浴室/インフィニティプール ほか

[ビールストーン] 

   レストラン棟 天板


プール、サウナ、キッチン、トイレなど、水回りを中心にモールテックスを採用しています。


防水性や耐久性といった性能面に加え、空間全体の質感を整える素材として選定されています。


Photo:Kenta Hasegawa. Newcolor inc.




■ 左官が支える「水と温熱のある空間」


この建築におけるモールテックスは、単なる仕上げ材というよりも、水・熱・湿度と共存する環境を成立させるための下地的な存在として機能しているように感じました。


高湿度環境でも安定する防水性と密着性。

加えて、自然光や照明の角度によって表情を変える、しっとりとしたマットな質感。


水面の反射や湯気の揺らぎの中で、素材が前に出すぎることなく、空間の静けさを支えている印象です。


レストラン棟の天板に用いたビールストーンは、硬質な素材感と骨材の粒立ちがほどよいアクセントとなり、モールテックスとは異なる存在感で空間にリズムを与えています。




■ 施工者として意識した点|過酷な環境で“静かに成立させる”


プールサイドやサウナ周りは、水滴・熱・温度変化の影響を最も受ける箇所です。そのため、以下の点を特に慎重に調整しました。



  • 下地との密着性と防水性能の確保

  • 熱による伸縮を想定した施工条件

  • 表面の均一さよりも、長期的な安定性を優先した仕上げ



「防水」「耐久」「意匠」を同時に成立させることが求められる領域であり、左官の手仕事の精度がそのまま空間の安心感につながる部分だと感じています。




■ 仕上がりから受け取った印象


完成後、プールサイドに立ち、風や光の移ろいの中で空間を眺めると、モールテックスの表情が水と光のあいだに柔らかく浮かび上がります。


自然と建築の境界が強調されるのではなく、静かに溶け合っていくような一体感。


このプロジェクトを通して、左官という素材表現が「水と共にある建築」の可能性を、さらに広げているように感じました。




■ 設計段階で意識しておきたいポイント(施工者の立場から)


本事例のような環境でモールテックスを採用する際には、


  • 仕上げにどこまで質感を委ねるのか

  • 均一さを求めるのか、揺らぎを許容するのか

  • 経年変化を含めて、どう使われていくか


といった方向性を、早い段階で共有しておくことで、完成後の印象をより安定させやすくなります。





お問い合わせ


オフィスTAKAHATAでは、

全国各地でホテル・商業施設・住宅などの特殊左官仕上げを手掛けています。


設計の意図を“代弁する”のではなく、素材と施工の精度によって、空間を静かに支えることを大切にしています。


モールテックス、ビールストーンなど特殊仕上げ左官をご検討の際は、お気軽にご相談ください。



特殊左官・モールテックス仕上げに関するご相談はお気軽に。


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