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御茶ノ水に誕生した中華バル「寛」|高級中華25年の料理人とつくる、飲食店開業と店舗デザインの物語

  • 3 日前
  • 読了時間: 5分




はじめに|一軒の店が生まれるまで


飲食店開業には、必ず一つの物語があります。


どんな料理を届けたいのか。

どんな人に訪れてほしいのか。

どんな時間を過ごしてもらいたいのか。


店には、オーナーが歩んできた時間と、これから届けたい想いが刻まれます。

店舗という空間は、単なる箱ではありません。

経験や技術、そして店を始める理由を、お客様が体験する場所です。


今回ご紹介するのは、東京都千代田区神田駿河台3丁目に誕生した 中華バル「寛-hiro-」。

御茶ノ水・新御茶ノ水駅からほど近い場所に位置する約20坪のこの店は、25年間、中華料理の世界で腕を磨いてきた岡田さんが、長年培った技術と新しい価値観を込めて作り上げた一軒です。


私たちは今回、物件探しから店舗内装まで伴走しました。

小さな空間だからこそ必要になる設計力。

そして、オーナーの想いを形にする店づくり。


「寛」が完成するまでの背景をご紹介します。



高級中華25年の経験から生まれた、新しい挑戦


岡田さんの料理人としての歩みは、25年以上に及びます。

長年勤務したのは、老舗中国料理店として知られる南国酒家。

20年間、料理だけでなく、接客や店舗運営にも携わり、飲食店に必要な幅広い経験を積み重ねてきました。

その後、ミシュラン一つ星を獲得した中国料理店「飄香」でも経験を重ね、店舗立ち上げにも参加。

料理だけでなく、接客、店舗運営、人を迎える姿勢まで。

25年間の経験すべてが、現在の「寛」の土台になっています。


当初、独立するならばと目指していたのは高級中華料理店でした。

本格的な技術を提供し、特別な時間を楽しんでもらう。

それは、これまで歩んできた道の延長線上にある自然な選択でした。


しかし、時代の変化を経験する中で、飲食店の役割について考えるようになります。


料理を楽しむ場所であること。

それと同時に、人が集まり、気持ちを切り替え、心を休める場所であること。


その気づきから生まれたのが、中華バル「寛」という新しい形でした。



寛はなぜ「中華バル」という形を選んだのか


スペインには、気軽に立ち寄り、お酒と小皿料理を楽しむ「バル」という文化があります。

特別な日に訪れる場所でもなく、家庭の食卓とも少し違う。

日常の中に自然に存在する、大人の居場所です。


岡田さんが目指したのは、その中華料理版。

それが「中華バル」でした。


高級中華で培った技術を、小皿料理という形で気軽に楽しめる。

一皿一皿には本格的な技術を込めながら、店の雰囲気は肩肘張らない。

女性一人でも入りやすく、仕事帰りにもふらっと立ち寄れる。

そんな距離感を大切にしています。


「高級中華をもっと日常へ」

25年間磨いてきた技術を、より多くの人に届けるための新しい挑戦です。



限られた空間との向き合い方


小さな店舗の設計は、決して簡単ではありません。

むしろ、小さな店舗ほど設計力が求められます。


限られた面積の中で、

・どれだけ快適な客席を確保するか

・厨房スタッフが無理なく動ける配置にするか

・料理提供までの流れをどう整えるか

・お客様が心地よく過ごせる距離感をどう作るか


一つひとつの判断が、店舗の使いやすさにつながります。

広い店舗であれば解決できることも、狭い店舗では工夫が必要です。

数十センチの違いが、働きやすさや居心地を左右します。

特に飲食店では、厨房と客席の距離、スタッフの動き、お客様の視線まで考えた設計が必要になります。


今回の「寛」でも、限られた空間を最大限活用するため、物件の特徴を読み取りながら店舗デザインを考えました。


ただ席数を増やすのではなく、

「また来たいと思える空間」

になることを大切にしました。



料理と空間、両方で記憶に残る店へ


「寛」の魅力は、料理だけではありません。

料理だけでなく、訪れた時間そのものが記憶に残る店を目指しています。


代表的な一皿が、壺焼きスペアリブ。

特別な壺で焼き上げることで、香りや見た目でも楽しめる、この店ならではの料理です。

高級中華で培った技術に、独自のスパイスや調理法を組み合わせる。

味だけではなく、五感で印象に残る一皿を目指しています。


また、紹興酒やワインなど、お酒のラインナップにもこだわっています。

料理との組み合わせを楽しみながら、ゆっくりと過ごす時間も「寛」の魅力の一つです。


岡田さんが大切にしたのは、料理だけではありません。

店を訪れた瞬間から、帰るまでの時間そのものを楽しんでもらうこと。


その想いは空間づくりにも表れています。


清潔感のある内装。

温かみのある照明。

自然と会話が生まれる距離感。


高級店のような緊張感ではなく、日常の中で少し気分が上がる場所。


それが、「寛」が目指した空間です。



想いを形にする、店舗づくり


飲食店の開業において、物件や内装は単なる条件ではありません。

どんな料理を届けたいのか。どんな人に訪れてほしいのか。どんな時間を過ごしてもらいたいのか。

その想いを理解し、形にしていくことが店舗づくりで大切だと考えています。


良い物件を見つけること。理想のデザインを実現すること。

もちろん、それも大切な要素です。


しかし、本当に必要なのは、完成後の営業まで見据えた設計です。

席数、厨房配置、スタッフの動線、お客様との距離感。

一つひとつを丁寧に考えることで、その店らしい空間が生まれます。


「寛」の店づくりでも、岡田さんが25年間培ってきた経験や想いを理解し、それを空間として表現することを大切にしました。


店舗づくりとは、ただ箱をつくることではありません。

そこには、オーナーが積み重ねてきた経験があります。

届けたい料理があります。

そして、その店で過ごす誰かの時間があります。


私たちは、物件探しから店舗内装まで、オーナーの想いを形にする伴走者でありたいと考えています。


一つひとつの店にある背景を理解し、その店らしい未来をつくる。


それが、私たちが大切にしている店舗づくりです。


東京都千代田区駿河台3-4-1 

新御茶ノ水龍名館ビル 2F

新御茶ノ水駅 徒歩2分

2026年3月オープン






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